旅人してくる(山陰・九州編2023)【まとめ1】

diary

もう何年も前から、「長門市の知人に会いに行こう!」、「ご先祖様の塚へお参りに行こう!」と考えていました。北海道から山陰へ行くには、どのルートが良いのか? 直行便で広島空港経由? 福岡空港経由、小樽からフェリーで舞鶴へ渡る・・・ などなど。

ご先祖様の塚はどこにあるのか? 何となく場所は解ったのだか道が解らない、どうやら道が無い山の中らしい・・・。不慣れな土地の山歩きして探すか・・・などなど。

と、うだうだ考えてばかりいました。その時1通のメールが、

「平素よりJALマイレージバンクをご愛顧いただきありがとうございます。至近6カ月以内に、有効期限を迎えるマイルがあることをお知らせいたします」

このメールが背中を押すことになります。GoogleMapで調べてみると、福岡空港から山口県長門市までは約160km。北海道では楽勝な?移動距離ではないか。そして、ご先祖様の塚はblogの記事を見つけ、行かれた方にメールすると、案内して頂けることになりました。

という事で、日程調整をして新千歳空港~福岡空港往復をJALのマイルでポチリました。

最初の躓き

行きは、羽田空港経由です。私は離陸する前から寝てしまう人なので普段は通路側に座るのですが、羽田~福岡便は「富士山を見よう!」と右の窓側を予約しました。

ところが・・・

積雲が広がる空

新幹線では富士山は右側ですが、福岡への航空路では、左側からほぼ真下に見えるようです。事前調査が足りず大失敗です。最も雲が多い天候でしたから富士山が見えたのか?は未だに解りません。

遠かった・・・

博多駅前でレンタカーを借りカーナビをセットして出発!福岡駅東インターから高速に乗り、ひたすら走ります。途中、パーキングエリア、道の駅で休憩しながら走りましたが不慣れな道のせいか160kmが遠く感じます。旅先の景色で最初に気づくのは家の違い、目的地に近づくにつれ、茶色い瓦に黒い板壁。煙突があるトタン屋根に建材の壁の北海道とは大きく違います。

35年ぶり?に山陰の海を見たのは暗くなってからでした。

海の景色は地域によって随分と違う

久しぶりに再会した知人と夕食をしながら3時間話をし、翌日のランチの約束をしてこの日は解れました。

翌日のランチの時間までは、山口県長門市仙崎の街めぐり。橋を渡り青海島を一周した後、「金子みすゞ記念館」へ行ってみます。

生家は焼失している。映画のセットを活用して再現された本屋

仙崎駅前通りは、「みすゞ通り」と呼ばれています。記念館内に昔の家並の絵があったのですが、魚屋とか乾物屋、床屋はわかるのですが、こんにゃく屋とか傘屋って、これだけで生計が成り立っていたのでしょうか? 通りは今でも当時の面影を残す建物もありますが「金子みすゞ記念館」を作る際、隣にあった100年以上前に建てられた酒屋は老朽化のため解体されたそうです。街並を綺麗に保存できると歴史的な価値や観光資源としても活用できると思うのだが・・・ 行きつく所はお金なのかもしれない。

記念館で金子みすゞの生涯を追っていくと、虚しくて切なくなってしまいます。 

ランチの約束で向かったのは千畳敷のcafe

メニューには無いものが出てきた

美味しい食事と素敵な景色を見ながら3時間お話をして別れました。

お会いした人

パソコン通信の時代にチャットで知り合い、「小学生の子供には母親より父親が必要」と言われた事を今でも覚えています。当時は何故?と思いましたが、今はその理由が解る気がします。海産物屋の実家を継ぐため東京へ家族を残し、単身でUターンした思いはどこにあったのか・・・そんな昔話もしました。今もとてもアクティブな人。街中では、どこへ行っても顔が広くみんなに慕われていました。

人の縁って不思議なもので、彼女とのやりとりが。何故長く続いたのか解りません。私が憧れ、尊敬する1人と、この街でお会いできたのがとても嬉しく、この素敵な街にまた来よう!と思い次の街へと車を進めました。

雨が上がり青空が見えてきた

コメント